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サトクリフ 「落日の剣 真実のアーサー王の物語」

落日の剣〈上〉若き戦士の物語―真実のアーサー王の物語
落日の剣〈上〉若き戦士の物語―真実のアーサー王の物語
こちらは「サトクリフオリジナル」とは違ってリアルアーサー王物語といった感じ。てっきりオリジナルを大人向きに詳細にしたものかと思ったら全然違ってました。
こちらのアーサー王には騎士団は存在しますが、円卓は存在しません。登場人物も円卓に比べて少なく、名前もランスロット→ベドウィル、グウィネヴィア→グエンフマラという風に違ってます(ランスロットはフランス風らしい)オリジナルではダメダメだったケイが、こちらではやり手です。(これってガヴェインじゃないの)
何よりアーサー王視点で書かれていて、王自ら軍馬の繁殖から食料の調達まで心を砕いてる様子、グウィネヴィアの不倫などかなりシュールです。途中まで結構地味なんで、つまらないと思いましたが、読み進むにつれてこの壮大な歴史ロマンにすっかりやられてしまいました。個人的にはアーサーが妻やベドヴィルを想う切ない気持ちに打たれました。

この本は地形の描写がやたら多いので作者は実際に現地調査をしたのだろうかと終始思ったのですが(想像力の乏しい私には想像しにくかったりもした)イギリスの地名が多く出てくるので位置関係を掴むためイギリス地図やマップサイトを穴が空くほど眺めました。もう、すっかりはまってます。

この次は「ともしびをかかげて」以下ケルト4部作に進むつもりです。
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