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ブルー・ブラッド
ブルー・ブラッド―ヨーロッパ王家の現代史
山下 丈

ブルー・ブラッド―ヨーロッパ王家の現代史
ビザンツ皇妃列伝―憧れの都に咲いた花 (白水uブックス) ヨーロッパ王室の女たち ―愛と欲望の裏面史 (中経の文庫)
by G-Tools




ブルー・ブラッド
非常に読み応えのある本でした。
以前に『ロマノフ家の最期』を読んで、ニコライ2世一家の処刑やアンナ・アンダーソンのことをもっと知りたくなったのだが、この本はその要望をかなり満足させてくれた。
第1次大戦の頃のヨーロッパは英国ヴィクトリア女王を中心としてその子、孫が各地の王室に嫁ぎ、特にドイツ、ロシア、イギリスのつながりは強く、身内といっていい関係だった。この3国についてコアになる人物を中心に書かれているが、それが実に面白い。本の最後にこの3国の王室の系図があるのだが、これがかなり役にたつ。
この本ではバッテンベルク(マウントバッテン卿)の由来について詳しく書かれているのだが、なぜ貴賎結婚の子孫にこうも焦点を当てるのか不思議でしょうがなかったのだか、エリザベス女王の夫フィリップ殿下がこの名前を名乗ることになり、他にもイギリス王室の中にマウントバッテンが入ってる人がいる!そういうことなんですね!ということで、現王室の名前の由来を知るにはもってこいの内容でもあります。
この3国の中で、王室が残ったのはイギリスのみである。思うに、幾多の革命や戦争を乗り越えて残った王室というのはかなり強いと思う。この平和な時代に「王室は必要か?」とかいうアンケートがよくなされるが、「いや、なくならないでしょ」と思う。日本の天皇家もしかり。現代において廃止の理由といったら、税金のムダとかそんな程度の理由しかなく、イギリス王室は莫大な財産を持っていて、国家からもらわなくったって、全然やっていけますから!てなもんである。逆に国に払っている税金の方が高いような・・・。調べていくうちに、エリザベス女王の離宮というコラムを見つけた。彼女は6つも城をもっているんですね~。それはゆくゆくはウィリアム王子夫妻のものになるのですね~。ふふふ~ははは~。(笑うしかない)。このサイトのエリザベス女王にまつわりエトセトラにこんなQ&Aがあった。
Q.エリザベス女王は、ハンドバッグを使ってお付きのスタッフに意思表示をすると言われている。ディナーの席でバッグをテーブルの上に置いたら、それは5分以内に立ち去りたいということ。では持ち手を変えたときにはどんなことを訴えている?
A: 誰かと話をするのに飽きた。
ちなみにエリザベス女王の伝記を執筆した作家によると、女王がいつも手にしているハンドバッグの中には、老眼鏡、ミント・キャンディー、万年筆、手鏡、口紅、教会への寄付のための紙幣などが入っているのだとか。

飽きたって・・・。もしこのことを相手の人が知ってた上で、持ち手変えられたら・・・悲しい(涙)

まあイギリスはこのくらいにして。
問題は悲劇のロマノフ家である。
この本によると、皇帝一行はサンクトペテルブルクからトボリスク、さらにエカテリングルクへ移送され、イパチェフ館で一家全員射殺された。そして遺体の始末に手間取る。皇太子アレクセイと3女のマリア皇女の遺体は焼かれたが、その他の遺体は硫酸をかけて埋められた。これはソビエト(革命側)政府と白軍の争いがまだ続いており、白軍が間近に迫ったことで、皇帝一家を奪い返されることを危惧したレーニンの指示によるものである。その後皇帝一家以外の皇族も別の場所で処刑されていることから、ソビエトの方針に容赦はない。ただ皇帝一家にはトボリスク移送以前に亡命の機会はあったのにと思うと残念である。この当時のヨーロッパではテロであっても、関係のない夫人や子供まで巻き込まないように配慮していたようである。だからソビエト側の皇帝と皇太子は処刑したが皇后と皇女達は無事であるとの嘘の発表も当然のように受け入れられたと思われる。
 イパチェフ館では近距離からの発砲を受けても皇女や皇太子はなかなか死ななかった。それは異常な生命力というよりコルセットの中に縫い付けていた多くの宝石で守られたせいでもある。結果、死んでいない者は銃剣で何度も刺されて絶命した。そして遺体はトラックに積まれて運ばれる。アナスタシアが逃亡するとしたら、このトラックで輸送されてる間、関係者がトラックから離れた一瞬という仮説となる。自分はアナスタシアだと主張し続けたアンナ・アンダーソンにはこの間の記憶はなく、誰かに助けられ、馬車の荷台に横たわってルーマニアにまで運ばれたということである。その後ベルリンで川に身を投げたところを助けられ、病院に入れられ、しばらくたってからアナスタシアだと名乗りだす。彼女が本物か偽物かを見極めるために、何人もの関係者が彼女と面会する。中でも身近な存在であった家庭教師のジリヤールは彼女は偽物だと証言する。皇帝一家と共に殺された侍医ボトキンの息子グレプは彼女は本物であると証言し、そののちずっと彼女を支援することになる。ニコライ2世の母親であるマリア皇太后は彼女との面会を拒み続けた。それは彼女が本物であるということは皇帝一家の虐殺は事実ということになり、皇帝一家がどこかで生存していると信じる彼女の説を打ち消すことになるからである。また次期ロマノフ家の当主の問題等もあって彼女は面会をしなかった。たまにしか会っていない親戚と違いこの3人の見解は大きな意味を持つと思う。しかし本物説を展開するグレプ他の支援者はロマノフ家の財産を継ぐ権利がアンナにあるという立場をとり、金銭目当ての感も否めない。一方否定説をとるオリガ大公女、クセニア大公女達も自分たちの取り分を確保するために否定しているといえば、そう思えなくもない。しかし、どちらにしてもロマノフ家の遺産はあまりなかったようである。(もちろん一般庶民からみたら相当の額はあったと思うが・・・)亡命したマリア皇太后の生活費をめぐっては、実家のデンマーク王室は彼女に宝石を売って生活費を工面するように要求したが、それを拒んだ皇太后のために仕方なくイギリス王室が彼女の年金を払うことで決着がついたくらいである。どちらにしろドイツの裁判所での判決は彼女が本物であると断定できないというものであった。それまでにも本人かどうかを判断するために彼女と面会した人達は手ぐすねひいた状態で嘘なら暴いてやろうと、本人しか知らない質問を投げかけたに違いなく、それでも偽物であるとは言い切れない部分があったのが不思議である。だれかが彼女に入れ知恵していたのだろうか。
 DNAの鑑定からも、彼女は赤の他人であると結果が出たようであり、いったいどうしてこんなことになったのか。死ぬ前に手記でも書いてほしかった。

再びイギリス
 エドワード8世とジョージ6世について読んでいると、「英国王のスピーチ」とhuluで観た「ロスト・プリンス」というドラマを思い浮かべる。特に「ロスト・プリンス」はエドワード8世とジョージ6世の末の弟ジョニーが主人公で英国王のスピーチの中でもチラッと会話の中ででてくる存在である。彼はてんかんと自閉症を持っていて、人前に出すのを気にした母親が彼だけ別の屋敷に住まわせ、そこで親身に世話をする乳母のララと彼を中心とした地味な物語である。しかし立場が立場だけに、出てくる人はほとんど皇族や首相と背景が派手なのである。そしてその中にはイギリスに訪問したニコライ2世一家もいたりする。(ここではニコライ2世は優柔不断、アリックスは神経質に描かれている。ニコライ2世は写真撮影ですらあっさり写ることができない)ジョニーと仲良しの兄が1人だけいるのだが、それが誰であるのかが忘れてしまった。ジョージ6世?だったのかな?とにかく利発な王子だった印象。
話は戻ってエドワード8世。人気はあったようだが、どうも空気読めない人な印象である。シンプソン夫人の前につきあっていたのも人妻だったらしいし、次期国王の自覚薄いのである。退位してからも、財産は相当あったにもかかわらず(皇太子時代に所領からの収入がかなりあった)年金をもらわずにはやっていけないと新国王にお願いし、信じた新国王が年金を決めると、大蔵省から「そんなはずはない、財産は相当あるはず」と逆に突っ込まれたりするはめになる。そしてヒトラーとも親交があったりと、かなり危なっかしいキャラである。彼が国王をさっさとやめたのは、英断だったのではないでしょうか。
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【2012/11/27 23:05】 | トラックバック(0) | コメント(1) | edit
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【2013/06/01 11:49】 | #[ 編集] | page top↑
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